病院や介護保険施設でリハビリテーションを行う場合、リハビリテーション実施計画書を作成する必要があります。
施設基準にもよりますが、リハビリテーション実施計画書で保険点数を算定できますので、ちゃんと書かないといけません。
ただ理学療法士や作業療法士なら必ず経験することだと思いますが、どんな風に書いたらいいのか、どう説明すればいいのか、悩むんですよねぇ。
今回は理学療法士や作業療法士向けにリハビリテーション実施計画書の書き方のお話です。
どんな風に書くべきかなんて考える必要はない
先ほど「どんな風に書けばいいのか」と書いたのですが、そうは言っても書式は決まっているわけですから、書き方が分からないなんてことはないと思うんです。
はっきり言うと誰でも書けるはずです。
リハビリテーション実施計画書の書き方や説明に困っている人は、
「なんでこんなもの作らないといけないの・・」
と思っている方が多くて、そう思っているから困るのです。
なぜ作らないといけないのか?それは「算定に必要だから」と言ってしまうと話がここで終わってしまいます。
それじゃあ面白くないので、今回はリハビリテーション実施計画書をいつも後回しにしてしまう療法士にお届けするアドバイスです。
スポンサードリンク
どんな気持ちで作るのか?
最近仕事をしていてよく感じるのですが、書類作成とかカンファレンスを嫌々やっていませんか?
たとえば介護施設で働いているとき、普段はあまり絡まないケアマネや介護士が、
「えらい熱心にリハビリの状況を聞いてくるなぁ」
と思っていたら、月末の報告書を作るために必要だった、なんてことはよくありますよね。
これって本当に入所者さんのことを思って聞いてるわけではなくて、自分の業務上必要に迫られて聞いてるだけですよね。
こんな上辺だけやりとりや、そうして出来上がった紙切れにどれだけの意味があるのでしょうか。
ではなくて、ここは少し発想を変えてこう考えてみましょう。
カンファレンスを開くなら、他職種に相談したり、伝えておかないといけないからカンファレンスをするのです。
リハビリを進めていく上で、ご不安になっているご本人やご家族に現在の状況やこれからの見通しを知ってもらいたいから計画書を作るのです。
もちろん必要な書類だから作成しないといけない、それは私も理解しています。
でも「必要だから」とか、「しないといけない」とかそんな風に考えている時点で患者さんにリハビリテーション実施計画書を渡すのは失礼です。
特に病院の場合は、保険点数が算定できることもあり、嫌々作られた紙をもらってお金をとられるなんて、逆の立場だったら嫌だと思いませんか。
義務感で強制的に作るよりも、考えひとつで出来上がる書類に込められた意味合いや想いも変わってくるものです。
リハビリテーション実施計画書作成にお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしてください。