理学療法士の就職はかなり厳しくなってきた!そこでやるべきことは?

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理学療法士の就職活動は年々厳しさを増してきています。

今回はその現実に少し触れてみましょう。

私が理学療法士になった頃、就職活動にはそれほど四苦八苦することはありませんでした。どの病院も毎年求人がありましたし、定員をオーバーして応募してくることは少なかったので就職試験を受ければ合格していました。

また実習先で「よかったら、うちに来る?」とバイザーから声をかけてもらう人も多く、そんな人は就職試験すらなく就職が決まっていきました。

そして何よりも大きかったのは、自分が就職したいと思う病院に就職することができたこと。

整形外科疾患がみたいと思えば整形外科を中心にやっている病院に就職できましたし、脳血管障害がみたいと思えば脳外科病院に就職することができました。

ただそんな状況はいまは崩れてしまっています。

目次

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厳しくなる就職戦線

理学療法士の就職はかなり厳しくなってきている

就職戦線が厳しくなってきている原因を考えていきましょう。

募集が毎年ではなくなった

まずどの病院も毎年募集をかけるわけではありません。病院が新しいスタッフを募集するときは、スタッフの退職、新規事業への参画、建て替えや増床があったときです。

逆にいえば、誰も辞めなかったり、新しい事業も始めない、病院の増床などがなければ新しいスタッフを雇う必要はないわけです。

就職戦線が厳しくなって、病院を変わるとしても条件が上がらないことが多くなり、以前よりも就活をして新しい職場に移ろうとする既卒者が減ってきています。

いま勤めている病院や施設に多少不満があっても、「他に行っても条件悪くなるし、就職活動するのもめんどくさいからここにおろう」と半ばあきらめの心境で、ずっと働き続ける人が増えているということです。

新規事業については、病院で訪問リハビリを始めるところが増えてきているのでまだ期待できるでしょうが、建て替えや増床なんてめったにないのでこちらには期待できません。

ですから、毎年募集する必要はなくなってきているのです。

就職試験は◯倍?!

理学療法士の養成校の激増により、就職試験に異変が起きています。

さきほど書いたように、以前は募集定員に対して超過することはまれでしたが、いまは違います。たとえば私が聞いた話でいえば、2人募集に対して80人の応募があった病院がありました。2人に対して80人。倍率は実に40倍・・・。普通は受かりませんよね。

私は実習先で声をかけてもらったり、誰かの紹介で就職することが多かったので、就職試験らしい試験を経験したことがないのですが、いまは就職試験も大きな壁になっているようです。

実習先での声かけが減ってきた

実習先で声をかけてもらう、学生にとってこれほど嬉しいことはありません。(もちろん自分が楽しいと思っている実習先での話ですが)

だって声がかかるということは、実習はうまくいっている(=合格になる)ことは間違いないですし、めんどくさい就職活動まで済むのですから一石二鳥です。

ただ、以前はリハビリテーション科の科長が人事権を握っていたのですが、最近は病院として就職試験を行うことが多く、勝手に決めることができなくなってきています。

特に大きな病院ほどその傾向が強く、科長の鶴の一声で就職が決まるようなことは期待しない方がいいかもしれませんね。

もちろんまだこの流れで就職している学生もいますから、全くなくなることもなさそうですね。

就職できる病院を選ぶ

理学療法士を目指す方は、何かしらやりたいことがあると思うんです。自分が高校のときにケガをして理学療法士にお世話になった、おばあちゃんが脳卒中で苦しんでいるのを目の当たりにして理学療法士を目指した、などなど、誰しも目指したい分野はありますよね。

でもその分野を専門的に学べる病院に就職できるかは分からないのです。たとえばスポーツ整形の病院やクリニックは非常に人気があります。ですから就職試験はかなり難しいと考えるべきです。

結局就職試験にいくつも落ちると、就職したい病院ではなく、就職できる病院を選ぶしかありません。悲しいことですが、それが現実なのです。

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理学療法士としての就職に光はあるのか?

ここまで理学療法士の就職戦線が厳しくなってきている現状をお伝えしてきました。

養成校のホームページやパンフレットをみると、まだまだ就職先があるようなことが書かれています。でもそれは「選ばなかったらあるよ」ということであって、「自分がやりたいことができること」とは全く違います。

ただ他の大学生の就職活動に比べると、まだまだ楽ですよね。よくテレビのニュースでも伝えられていますが、大学生で100社以上エントリーシートを送って、毎日毎日就職活動に励んで、結局卒業までに就職が決まらないことも珍しくないです。

それに比べて理学療法士の場合、最悪でも10こぐらい病院や施設の就職試験を受ければ、どこかには引っかかるでしょう。

そう考えると、まだまだ恵まれていると言うべですが、今後も少しずつ厳しくなることが予想されます。

これから理学療法士になりたいと思っている人や、いま現在働いてい人で、新しい職場を見つけるならある程度は覚悟した方がいいでしょうね。

もし「そんなに就職活動が大変だと私は無理かも・・・」と考えるのであれば、理学療法士の求人転職サイトを利用するのはどうでしょうか。

求人転職サイトは、仕事を求めている理学療法士と、人材が欲しい病院や事業所をマッチングします。

どんな職場で、どんな患者さんのリハビリをしていきたいのか伝えれば、あとは求人転職サイトのエージェントが、自分に合う病院や施設を探してきてくれます。

しかも、ここからが大事なのですが、自分では言いにくい給料や休日などの条件交渉も、エージェントが私たちに代わってやってくれます。なんかスポーツ選手の代理人みたいな感じですね。

実は私も以前働いていた職場は転職サイトで見つけてもらいました。

私はスポーツ選手のリハビリがしたかったので、スポーツ選手が多く通う病院をさがしてきてくれました。あれこれ相談にも乗ってもらって、本当に良かったですよ。

就職は年々厳しくなってきていますが、もしより良い条件で転職したいなら、転職サイトの利用はおすすめです。利用は無料なので、とりあえず登録してエージェントに相談に乗ってもらうのもいいでしょう。

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