理学療法士が増えすぎて、教育の質も就職もやばい

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昨今の理学療法士の急増を理学療法士協会も認めていて、教育の質の担保に乗り出すようです。

新しい年が始まりましたね。みなさん、何か目標は立てられましたか?私は今年は自由診療の分野に力を入れてみようと思っています。

 

さて理学療法士の世界には日本理学療法士協会という組織がありまして、理学療法士の広報活動や学会などを行なっています。

 

以前は卒業すれば理学療法士協会に入るというのが常道だったのですが、最近では新卒者のうち8割から9割が入会しているようです。

病院によっては強制的に入会させられるところもありますが、なんせ年会費が2万1千円と高いこともあり、入ることをためらう理学療法士もいます。

 

学会発表をしていくなら入会は必須ですが、学会発表をしない方なら正直どちらでもいいと思います。というと、ベテランから怒られそうですが、若い理学療法士の中では協会に入る恩恵を感じていない人も多いのです。

協会の賛否は置いといて。

 

 協会の危機感

その日本理学療法士協会に入っていると、JPTA NEWSなるものが届きます。

理学療法士協会ニュース

これには協会のえらいさんのありがたいお話や、学会や大会の報告、講習会の情報など、理学療法士に関するニュースやトピックスが掲載されています。

年末に届いた冊子を眺めていると、興味深い記事を発見しました。

 

「理学療法士教育施設評価はじまる」

 

簡単に言うと養成校の定員数が急激に増えすぎて、学校によって教育の質の差が大きくなっているようです。教育の質を保てないことは、理学療法士の質を保てないのと同じことになります。

ですから各養成校の教育内容を外部から評価して、教育の内容を一定の基準で測るというものだそうです。

 

 

この記事を読んで思ったことは、

「やっとかいな(*`д´)」

ということです。

 

各学校による教育内容や実習内容には以前から大きな違いがあり、昔はそれが各学校の個性としてとらえられていました。

ただ昨今の実習生を見るに当たり、学校の構成では済まされないほど教育レベル、学生レベルには差が大きくなっています。

 

これから理学療法士を目指す皆さんには、もちろん良い学校に進学して欲しいのですが、こればっかりは行ってみないとわからない部分もあります。

というのも、理学療法士の養成校の教員は、コロコロ変わる傾向にあります。特に専門学校や私立の新設大学ではその傾向が顕著だと思います。

 

なので去年までは良いと言われていた学校でも、来年入学すればとんでもないことになってる可能性もあるわけです。

 

この記事の最後に養成校別の定員数が掲載されてありました。

理学療法士定員累計

 

黄色の矢印で指し示したところが、4年制大学、3年制短大、4年制専門学校、3年制専門学校の定員数の累計です。

2000年あたりから恐ろしいほどの伸びを示していることがわかるでしょう。またここ数年は横ばいになってきていることもわかりますよね。

 

あともう一つ。

理学療法士養成校定員内訳

 

これが実際の養成校別の定員数の内訳です。4年制の大学、4年制の専門学校、3年制の専門学校の定員数がほぼ同じことがわかります。

 

あと驚くべきことは、定員数の総数が13,265人だということです。すべての専門学校と大学に、定員どおり入学したとしたら、来年の4月には新たに13,265人の理学療法学生が誕生するということです。

もし2割の留年や退学者を出し、国家試験の合格率が75%だとしても、約8,000人の理学療法士が来年の入学者から誕生する計算になります。

 

 

以前も話したことがありますが、8,000人の理学療法士が誕生するということは、8,000人分の就職先が必要だということです。

 

就職枠が8,000席。しかも3年から4年後。実際働いてる者からすると、これはかなり無茶な数字です。

一般の会社や企業と違い、定年を迎える年齢に近い理学療法士の数はかなり少ないです人口ピラミッドで言うと、発展途上国のように、若い世代の比率がかなり高いのです。

 

だから数年後に大量に退職者がでるとは思えません。

 

いまから理学療法士を目指す方には頭の痛い話ですが、現実を知っておく必要があると思いますよ。


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