実習の評価表の書き方に意味はあるのか?

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理学療法士や作業療法士になるためには、評価実習や臨床実習が不可欠ですが、実習を受け入れる側の病院や施設では不満の火種がくすぶっています。

実習の評価表の書き方に意味はあるのか?1

 

先日ある病院のトップの理学療法士と話していたのですが、その理学療法士がこんなことをおっしゃっていました。

「いまの実習の評価表って意味あると思う?」

 

唐突な質問でしたが、私もいまの実習の評価表には以前から疑問がありました。

 

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バイザーの視点

理学療法士の実習生の評価表は養成校によって異なりますが、最近多いのが点数よりも文章による評価です。

 

以前は態度、挨拶、提出物、学習意欲、各項目にA~Fなどの評価をすればよくて、「Fがついたら一発アウト」なんていう厳しいルールもありました。

文章でする評価って最後の総評ぐらいで、バイザー的にもやりやすかったです。

 

ただ最近は変わりつつあって、ほとんどの評価を文章でします。

 

なぜこのように変わったのかはわかりませんが、これにより病院側の負担と不満が増えています。

負担は点数評価よりも記載する時間がかかること。特に問題のあった学生の場合、たくさん書く必要があるため時間がかかります。

 

次に不満。実はこれがいまスタッフの中で問題になっています。

 

文章で書く評価の場合、具体的に点数がでるわけではありません。以前あった「Fならアウト」のような明確な基準もないわけです。

そうすると学生の態度が悪くて、実習として成り立たないぐらいのレベルでも、文章で書いた評価を元に最終的には学校の判断となります。

 

学校の判断と書くと厳しいジャッジを下しそうなイメージですが、全くそんなことなくて、甘々もいいところ。学校持ち帰りになった学生はほとんど合格になります。

これは理学療法士の養成校が激増して、「あの学校は厳しい」と噂がたつと学生が集まらないため、そうせざるを得ないのです。

 

そのあたりは以前記事にしておりますので、そちらをご覧ください。

参照)理学療法士の学校は厳しさではなく甘さで選ぶ時代に

 

実習生としては、その実習の課題に到達せずに(全くひどいものも含めて)終わっているのに、それで合格になる。

それなら評価表の意味はないですし、そもそも評価としてどんな書き方をすればいいのか分からなくなります。

 

まとめ

学生の評価表について考えてきました。

 

最近同級生やいろんな理学療法士からこんな話をよく聞くのですが、それならそんな学校から学生をとらなければいいのです。

そうしないと学校のレベルは下がっていきますし、それに慣れたら教員も丁寧な仕事ができなくなります。

 

お世話になった先生からのお願いで断りにくいかもしれませんが、理学療法士の未来を本気で憂うなら、それが自分たちの首を締めていることに早く気付くべきでしょう。

本気で理学療法士を育てたいと、私には思えません。

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