理学療法の学生が退学する理由

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理学療法士の大学や専門学校に入学しても、順調に卒業して理学療法士免許を取得できるかどうかはわかりません。

 

簡単に言えば、いろいろな理由で退学や転部してしまうことが実に多いんですよね。

 

本日お伝えすることは、

①サポートしている方からのご質問

②それに対する私の回答

③どれぐらいの割合で実際理学療法士になれるか

 

今日は長文です。

 
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理学療法士の辞めたい波は何度も訪れる

以前からサポートしている理学療法学生のお母さんから、こんなお悩みの相談が届きました。

こんばんは。お世話になっております。息子のことなんですが、、、

 

1番仲のいい友達が大学を辞める可能性が高くなってしまったそうです。

理由は、ついていけないということ。この大学でやっても資格をとることは難しいのではという不信感。自分が向いてないんじゃないか。という気持ちだそうです。

 

息子としても、辞められたら困るので必死で引き留めたようですが。。。

息子自身も、その動揺と実習の壁で、似たような気持ちがある様子。

 

親としては、まだ逃げて欲しくないと伝えました。

 

親友が辞めたら、精神的に落ちつかないかもしれませんが、こればかりは乗り越えてくれないとどうしようもないですもんね。

 

大学についても、もともとレベルの◯◯子が集まってるわけですから今の段階で合格率2割りというのも大学だけの責任ではないですよね(−_−;)

実習の壁で、凄くしんどいようです。実習は、やはり、今の時期、高い壁なのでしょうか?

 

もしかしたら、辞めるといいだすかもしれませんね。困ったものです。

なにか励ます要素ありますか?お忙しいところ恐れいります。お返事お待ちしています。

 

いや、切実な悩みです。でもこの息子さんに限った話ではないんですよね。この辞めたいという気持ちは。

 

こちらのご質問に対して、私が返した答えはこちらです。

こんばんは。ご無沙汰しております。

なかなか興味深く拝見しました。

 

以前も少しお話ましたが、このような辞めたい波は、大学在学中に幾度となく訪れます。

 

テスト期間中、実技のテスト前、実習中、卒業試験前、国家試験前、これらを乗り越えた人だけが理学療法士になるわけです。

 

今回のお話で気になった点が
1.実習の壁
2.友達が辞めること
3.自分が辞めることの3点です。

 

まず実習の壁ですか、これは実習先にもよりますが、それほど高くないこともあります。

 

これも以前話したことがあるかもせませんが、私の実習の話です。

 

3週間の評価実習だったのですが、私の専門学校で行ってはいけない評判の悪い実習先の、絶対当たってはいけないバイザーが私の担当でした。

 

実習中の平均睡眠時間は1.5時間ぐらい。特に2週目は5時半に寝て、6時15分に起きる生活を1週間続けました。

バイザーとは実習の打ち上げの食事会まで、世間話は1つもなく、実習の事しか話す事を許されませんでした。

 

何が何やらわからない状態なって、大の大人がひとりで泣いてみたり、この時が1番逃げたくなりました。

 

この頃、Yahoo!のチャットが流行っていて、友人にこの状況を聞いてもらったりする中で、最終的に行き着いた境地は 「なってみないとわからない」 という事でした。

これは3の自分が辞めることにもつながることですが、理学療法士に向いてる向いていないということは、理学療法士にならないとわからないということです。

 

「どんだけ偉いねん、こいつら」って、心の中で思いながら、なってみてから考えようと、当時の私は悟りました。

あとこの本にも助けられました。人生で悩んだときにはきっと良いヒントが見つかります。

 

 

今はこんな実習ほど、厳しいところはあまりないようです。あまりに厳しくし過ぎて、実習生が病気になって、訴訟に至ったケースもあるようです。

 

この実習先以外は、比較的恵まれた病院に行けたので、この実習先以外ならもう一度行ってみたいと思えるぐらいです。

ほんと実習先によるんですよね。

 

今から冷静に振り替えてみると、先ほど話した病院での私の実習態度や能力は、やっぱり低かったです。

 

何をしたらいいかよくわかってなかったり、理学療法の評価の本質を理解できていなかったです。

 

バイザーとの関係が良好にならなかったのも、自分の責任です。

 

実習の壁が高いかどうかは、それまでの学校生活での勉強や実技練習によるところが大きいです。また対人関係に優れている人は、実習でもやっぱりうまくいきます。

 

大袈裟かもしれませんが、実習って会社員になった新人の境遇によく似ているかもせません。特に営業職のような。

課題を与えられて、それに応えようと努力して、でもやっぱり足りなくて、怒られて、さらなる課題を与えられて、悪いスパイラルにはまっていく。

 

「俺、やっぱり営業職に向いてないわ」と辞めていく人でも出て行く。いま思いつきましたが、なんか似てますね^^;

 

これも3の自分が辞めることにつながるかもしれませんが、もし理学療法の学校やめて、他の学部に移ったり、他の大学や専門学校に行きなおすことになって会社に入ったとします。

その時に実習で逃げた人間は、おそらくまた逃げ出すことになるかもしれません。たった3週間や8週間の実習がこなせない人は、その先の長い社会人の生活を乗り切る基礎ができていないということです。

 

命まで取られませんからね。どんなにしんどくても、死ぬことないです。

 

実習に行かずに逃げるのは最低の選択肢です。行ってボロボロに打ちのめされて、それでも這いつくばって前進して、また打ちのめされて、それで辞めるという選択ならまだ考える余地はありそうです。

 

まあいつも頭でっかちになっている僕のように、あれこれ考えすぎて前に進めなくなってしまっているわけです。意外とやってみると「できるやん」ということもあると思いますよ。

 

実習の壁は、それほど高くないかもしれません。

 
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2.友人が辞めること

これは親目線になると、よくわからないですよね。もちろんいちばん仲の良い友人が止めることが、自分の学生生活において痛手になることは理解できます。

 

ただ、友達が辞めるから自分もやめたい、につながるのは話が違いますよね。

 

お前が死んだら俺も死ぬみたいな感じですね。誰のための学生生活なのか、何のための学生生活なのか、このあたりの考え方は、まだまだ子供のような気がします。

 

この前のピアスの話と一緒で、他の人は関係ないです。自分がどうしたいかを考えさせるべきです。

 

3.自分が辞めること

もし今学校やめて、どうしますかね。

 

大学を辞める
A.違う大学に入りなおす、もしくは転部する
B.違う専門学校に入りなおす
C.就職する
選択肢としてはこのぐらいでしょうか。

 

AとBの場合、国家資格を得て、それをもって就職するような、まあ理学療法士のような道に進むか、普通に◯◯大学経済学部に進んで、一般企業への就職を選択するか、のどちらかになるでしょう。

 

前者の場合、また実習があり、国家試験があり、理学療法士とあまり変わらない道になりそうですね。それならば今のままで良さそうです。

 

後者の場合、一般企業への就職と言う茨の道と、先ほど書いたような会社に入ってからさらなる厳しい道が待っています。

 

就職するという選択肢も同じですよね。いまの人間力、知識、経験で就職するのは厳しいです。それは◯◯さんも旦那さんも分かるでしょう。

 

もし辞めたいというなら、次の学校のお金は出さない、自分で用意しろって言うぐらいの厳しさが必要ではないでしょうか。

 

今回の話では励ましというか、息子さんが大人への階段を登るためのステップのような気がするので、自分で考えさせてはいかがでしょうか。

 

ピアスの件もしかり。自分の道は自分で考えて決められる人間になれるように、手を差し伸べつつも、距離をとって考えさせる、こんな風にできればいいですね。

 

勉強でダメだと言うなら、なぜダメなのか、どうすれば良くなるのか自分で考えさせる。実習がダメだというなら、どうすればいいか考えさせる。

 

身も蓋もない話ですが、実習だけ通りたかったら、最近ではヤフオクで実習のレポート集を売ってる輩もいるぐらいですから、抜け道を考えればなんとかなるもんです。
(※あまりおすすめしませんが、実習にはこういう抜け道もある ⇒ 理学療法学生のための症例レポ-トの書き方 [小林寿絵]

 

よくない話ですが、そういうダメなことや、しょうもないことでも、自分で探してきたり、なんとか実習に立ち向かおうという気概が、いまの息子さんには欲しいですね。

 

まだまだ逃げるには早いですよ。

 

辞めたい症候群は、不定期に必ずやってきます。それを乗り越えて努力できるなら、矛盾しますが理学療法士じゃない道を選択しても大丈夫なのですが・・・。

 

まずは向き合って、悩み、苦しんで、自分で考えさせましょう。

 

まとまりのない文章ですみません。

 

また何かあれば、何でも聞いてくださいね。

 

失礼致します。

 

現実に理学療法士への道は厳しい

 

実際に理学療法士の学校に入って、3年もしくは4年で順当に卒業できる割合はおそらく75%ぐらいではないでしょうか。

さらにその75%のうち、国家試験を一発で合格するのが80%。

 

例えば40人が同期で入学して、一緒に卒業できるのは30人。国家試験の合格率が80%とすると、そのうちの24人が卒業年に国家試験に合格して、見事理学療法士になれるわけです。

 

では40人-30人の残りの10人はどうなるのか?10人は留年や転部、退学の道を選ぶわけです。

現実的には40人で入学しても、最終的には5人ぐらいは退学していくことになります。

 

理学療法士の道を選ぶのは、それぐらい厳しいということです。

 

いまから理学療法士を目指す方にはぜひ知っておいて欲しいですね。

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