理学療法士が就職活動時に聞くべき給料や勤務体系について

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理学療法士が就職活動をするときに、給料や勤務体系について細かく聞いちゃダメって風潮があるのはなぜなのでしょうか。

今回は理学療法士や作業療法士が就職するときに、ぜひ考えていただきたいお金や勤務体系についてのお話です。

理学療法士が就職活動時に聞くべき給料のあれこれ

これから就職活動を迎える理学療法学生や、すでに仕事をしている人で病院や施設を移るとき、見学に行ったらぜひして欲しいことがあります。

それは給料や勤務体系についてもっと詳しく尋ねること。

 

医療関係者って給料や労働条件に無頓着な人が本当に多いです。

でも自分の生活に直結することですので、そこははっきりとさせておくべきだと私は考えています。

 
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雇用契約書にサインはしましたか?

自分が就職したときのことを思い返してみると、初めて勤めた病院では雇用契約書にサインをした覚えがありません。

就職する前に提示されたおおよその給料、休みや勤務時間に関しては就職してから先輩にルールを習う、そんな感じでした。

 

責任者が昔ながらの頑固な人だったので有給休暇をとることは許されませんでしたし、何時まで仕事をしても残業代が支払われることはありません。

ただ初めての就職だったので、特に何の疑問もなく過ごしていました。

 

いまから考えれば無茶苦茶ですが・・・。

 

次に勤めた病院でも雇用契約を結んだ記憶はありませんが、こちらでは申請すれば残業代が支払われました。

その点は良かったのですが、業績が悪かったのでボーナスが2回カット(支給なし)され、「給料のことはもっと考えないといけない」と思うようになりました。

 

ちなみにボーナスをカットされたとき、妻に報告するのはめちゃくちゃつらかったのを覚えています。

 

そして次に勤めた病院で初めて雇用契約を結びました。ボーナスをカットされた経験を活かし、年俸制で残業代も支払ってもらえる契約となりました。

こうして欲しい、ああして欲しいと希望を伝えたり、向こうからの提案があったり。気分はメジャーリーガーでした。でも本来これが当たり前なんですよね。

 

自分がどれくらいお金をいただけるのか、勤務時間や休みの規定はどうなているのか、それを分からずに仕事するって一般の社会からすれば有り得ないことです。

ただ医療従事者や介護に携わる人たちの善意でそれが成り立ってしまっている部分もあり、雇う側からすれば使い勝手がいいわけです。

 

そもそも雇用契約書がなければ業務時間が何時から何時までで、それ以降はどんな形で残業がつくのか、また休みはいつか、などなど分からないことばかり。

「上司にそう言われたら」「職場の決まりだから」と流されちゃダメですよ。

 

「医療従事者たるもの患者さんのために働くのは当たり前」とよく話す理学療法士がいますが、その意見はごもっともです。

自分の勉強や学会発表の準備は仕事ではありません。

 

でも会議で遅くなったり、実習生の指導でどうしても勤務時間を超えれば、それは残業です。根性論や精神論に訴えて、無理に慈善を煽るのはよくないところ。

 

まだ雇用契約を結んでいない方は、まずはそれからです。

 
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病院の常識は世間の非常識

病院って何か特殊な世界だと思いませんか。会社員のように営業で外を飛び回ることもありませんし、自分の職場以外の人と話すことはほとんどありません。

病院や施設という小さいフィールドが自分の仕事観の全てになってしまいます。

 

身内のひとりが社会保険労務士をしていて、病院や施設の職場環境をときどき話します。

タイムカードがいまだにない病院があること、休日出勤しても手当てがでないこと、サービス残業が当たり前のことなどを伝えると、「そりゃ、めちゃくちゃやろ」ってよく言われます。

 

そう、めちゃくちゃなんです。就業規則や給料の問題に関しては、世間の常識では有り得ないことが、病院や施設では当たり前のように起こっているとまず認識するべきです。

 

お金のことを聞いたらダメだという風潮

以前就職見学の対応をしていたのですが、そのときすごく気になったことがあります。

それは誰もお金のことを聞いてこない

 

学生だからということもありますし、求人票にある程度の条件を書いているので分かっているつもりだったのかもしれませんが、それでも書かれていないことはたくさんあるわけで。

 

何か「給料のことは聞いたらダメ」「お金にこだわる人と思われるとマイナス」ってみなさん思っているようです。

でも理学療法士や作業療法士が職場を辞めるときに、給料は大きなウェートを占めることがあります

 

実際、給料が安くて病院や施設を退職する人はたくさんいますし、理学療法士や作業療法士を辞めていった人も私の周りにはいます。

 

余談になりますが、以前私の兄が外資系証券会社に勤めていたときの話です。

外資系なのでボスと1年に一度年俸契約を取り交わすのですが、年俸2000万円と提示されても、自分が安いと思えばみんな辞めていくそうです。

 

ただその前に勤めていた外資系金融機関では、昼前に大きなミスをした友人のデスクが、夕方にはなかった(解雇された)そうです。

恐るべし外資系。どんな世界やねん^^;

 

臭いものに蓋をする

病院や施設、それと就職先の責任者も悪いですよね。就職見学のときにはちゃんと隠さずに話すべきなのに、内緒ごとが多すぎる。

 

誰もが給料は気になるのに、お金のことは聞いたらダメっていう雰囲気を出したり、聞いても答えてくれないところもある(実際私も以前見学にいったところでありました)

聞いても答えてくれない病院や、質問しても科長や担当者が答えてくれないなら、臭いものに蓋をするじゃないですけど「なんか聞かれたらまずいことでもあるの?」って疑っちゃいますよね。

 

ボーナスが減り続けているとか、昇給がなかった年があったとか、有給休暇は消化させない方針だとか。やましいことがないなら全部話してくれたいいのにね。

 

「いや、聞いてこなかったから」と言いたいかもしれませんが、聞いてこなくて本当のことはある程度話すべきでしょう。

ダメな部分があっても、正直に話してくれる病院の方が私は安心できます。

 

あとお金のことを聞くとマイナスの印象を持たれて、入職試験に受からないと思っている人もいるでしょう。

その心配も分からなくはないですが、それで落とされるならその病院や施設はそこまでだったということです。逆に、見学時に何も聞かずに後々トラブルが起こる方がよほど問題ですよ。

 

就職・転職時に聞いておくべきこと

就職してから「聞いてたのと違います」ってなることも多いので、せめていま思いつく問題だけでも見学時に聞いてクリアしておくべきだと思うんですよね。

私が就職するなら最低でもこれくらいは聞きます。

 

1.毎年の昇給額は?

就職時に基本給が安くても昇給額が高ければ給料は上がっていきますし、逆に就職時に基本給が高くても昇給額が低ければ何年働いても給料はほとんど上がりません。

最近周りの理学療法士に毎年の昇給額を聞くと、だいたい2~3000円と答える人が多いですが、2000円だと10年働いても基本給は20000円しか増えません。

 

以前就職見学にいった病院で、毎年の昇給が500円と言われました。10年働いても基本給が5000円しか上がりません。

それ以外にもボーナスや役職手当てが増える可能性はありますが、これでは家庭のある人はちょっと・・・、って感じでした。

 

2.今年のボーナスは何ヶ月分か?あと昨年はどうだったか?

今年のボーナスが4ヶ月だったとしても、昨年が4.5ヶ月だったらマイナスになっているということです。

そうなった原因が何かあるわけですし、今後ボーナスはどうなりそうか見極めが必要です。

 

3.有給使える環境か?

有給休暇を使わせてくれない病院や施設はまだまだ多いです。

有給休暇は仕事をして得た自分の権利ですので、その使用を阻止するような病院や施設なら就職するのは辞めた方がいいでしょうね。

 

将来的に出産を考えておられる女性なら、これまで育児休暇を取得した実績があるかどうかも聞いておくとよいでしょう。

 

4.残業代はつくのか?

これは本当に大事です。先日会った理学療法士は毎日22時まで病院にいるけど、残業代がつかないと話していましたが、ダメでしょ。

そういうのを許しているから、いつまで経っても使い勝手がいい存在になっちゃうんです。仕事をした分の対価は支払われるべきです。

 

5.学会・研修会への参加には補助はあるのか?

これもけっこう大事ですよね。ただ学会や研修会への補助はあればラッキーって思う程度で、なくても仕方ないかな。

 

6.その他の手当ては?

家族手当てや住宅補助はあった方がいいですよね。通勤手当ても電車やバス代は支給されるでしょうが、自転車で駅まで行った分の駐輪場代はどうなるのかなど、細かい部分は聞いておきたいところ。

あと通勤手当の上限を定めているところもあるので注意が必要です。

 

聞けないなら聞いてもらえばいい

ここまで長々と就職時に聞くべきことをお伝えしてきましたが、「やっぱり聞きにくいです・・」という人もいるでしょう。

気が弱い人もいるでしょうし、そこまで自分に自信がないなら、聞きにくいかもしれませんね。

 

だったら誰かに聞いてもらえばいいんです。最近ありがたいことに理学療法士の就職先を紹介する求人転職サイトがあります。

登録して希望する条件を伝えれば、担当者が本人の代わりに条件交渉をしてくれます。

給料のことを口にしたら「なんか印象が悪くなるかなぁ・・・」とお金のことを口に出せない人は多いですよね。

そんな人のために求人転職サイトの担当者が、あなたに代わって給料や休日などの条件を交渉してくれます。めちゃくちゃ便利でしょ?

 

最終的に条件がまとまった時点で就職試験や面接をして、そこで向こうが気に入ってくれれば内定という形になります。

しかも就職後、契約時の労働条件が守られていなければ担当者が話してくれることもあるので安心ですね。

 

登録は無料ですので、自分でいろいろ交渉するのが苦手という人は、一度使ってみるといいでしょう。

 

まとめ

理学療法士の給料や就職時に聞くべきことについてお伝えしてきました。

 

お金のことを口にしたらダメという風潮は日本では強く、特に医療業界はそれが顕著です。

でもみんな仕事をしてお金をもらって自分の生活をするわけで、それが分からないまま就職して勤務するなんて、目を瞑って就職先を選んでいるのと一緒です。

まずは良い条件の職場を探し、良い契約を結ぶことを目指しましょう。そのために求人転職サイトを利用するのが一番簡単ですよ。

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